ロシアによる侵攻が続く中、ウクライナ出身で宮城県石巻市に住む男性が、ふるさとの味を知ってもらおうとテイクアウト専門店を始めました。
ウクライナ料理のテイクアウト専門店を始めたのは、ウクライナ北部の都市チェルニーヒウ出身の、シェプノフ・ヴィタリイさんです。
ヴィタリイさんは妻の真由美さんとの結婚を機に3年半前から石巻に住んでいて、今回、知人が経営するバーを日中に間借りする形でウクライナ料理を販売します。
真由美さん「まだ戦争は終わってないんだよというのを認知していただきたいのと、文化を知っていただいてウクライナってこういうおいしいものがあるんだよと広めたいないうのが主人との思いであって、始めさせていただきました」
料理は、野菜や肉を煮込んだウクライナの伝統料理ボルシチに、ウクライナ風の餃子ヴァレニキ、そしてサラダの3品です。
オープン初日の27日、ヴィタリイさんの祖母とともに石巻に避難した母親のイリナさんも手伝いに駆け付けました。
先日開催された石巻川開き祭りで料理を販売した際も好評で、この日も多くの人が買い求めました。
「ウクライナの戦争が始まってから仙台で募金活動とかやっていて、知り合いだったのでオープンということで来ました」「1回ウクライナに旅行に行っているというのがあって、やっぱり行った国がああいう状況になってしまうというのは私自身、すごく悲しいと思いますし、頑張ってほしいなという思いはありましたね」
イリナさん「多くの人に支えられているからこそ私たちは元気に暮らしています。(料理を通して)皆さんがウクライナを気に入ってくれることを願っています」
営業は毎週水曜日と土曜日で、午前11時から午後2時半までです。