宮城県丸森町の耕野地区で大規模な太陽光発電を計画している合同会社は、1日の地元住民との話し合いの中で、井戸水の補償や地域振興などの費用として1億3000万円の預託金を提案しました。
東京の合同会社は、丸森町耕野地区の民有林で出力2万4000キロワット、事業区域55ヘクタールの大規模な太陽光発電を計画しています。
住民側はこれまで、土砂災害や井戸水の枯渇を招くことを懸念して抗議活動をしたり、対策や補償などを求めたりしてきました。
1日、合同会社と住民側は計画地の近くで非公開で話し合いました。
出席した住民によりますと合同会社は、井戸水の補償や地域振興などの費用として1億3000万円を住民側に預託したいと提案し、1週間以内の返答を求めたということです。
合同会社は記者団の取材に応じませんでしたが、この提案を早期着工につなげる狙いがあると見られます
。耕野振興会の谷津利明会長「今後、みんなで協議を重ねて、どういう判断になるかはちょっと分かりませんけれども」
耕野振興会の太陽光問題事務局義高光さん「1週間や2週間で決まる話ではない」
合同会社は、住民の理解を十分に得られないまま6月下旬に着工しようとしましたが、県から、住民側と更に話し合うよう指導を受け着工を見送っています。