記録的な大雪により、新潟県の国道では一時800台余りの車が立ち往生しました。宮城県もこれから本格的な雪のシーズンを迎えますが、こうした事態に遭遇しないために、また、遭遇した場合に備えどのような準備をしたら良いのか取材しました。
新潟県柏崎市の国道では、現在は解消したものの大雪の影響で一時800台余りの車が立ち往生しました。
こうした事態に巻き込まれないために、JAF=日本自動車連盟では大雪が想定される場合は目的地まで複数のコースを計画したり、十分な燃料を用意したりするなど事前の備えが必要と呼び掛けています。
日本自動車連盟宮城支部広報担佐藤陽さん「天気予報をしっかり頭に入れておいていただいてですね、運転計画にもそれをちょっと入れていただくというのが大事だと思います。満タンに満たしておくというのが今の時期ですね、特に備えとしては有効かなと思います」
それでも、立ち往生に巻き込まれてしまう事態を想定し、エンジンを切っても寒さをしのげる準備をしておくことが必要と言います。
それでは、どのような準備をしたら良いのか、JAFが行った実験の映像です。
外気温はマイナス10℃。毛布とカイロの組み合わせ、寝袋、防寒のアルミシートでそれぞれ対策した場合、時間の経過とともにどう変化していくかを見ていきます。
エンジンを停止する前の車内の気温は25℃。エンジンを切ると時間の経過とともに車内温度は下がっていきます。
何の対策もしないと、この実験では2時間45分で耐えられなくなりました。
次はアルミの防寒シート、こちらは5時間27分耐えられましたが、朝までは持ちませんでした。
最終的に車内の温度はマイナス7℃まで下がりますが、朝までの8時間の実験に耐えられたのは、毛布とカイロの組み合わせ、そして寝袋でした。
もし天気予報を見て危ないなと思ったら、こうしたアイテムを車の中に用意しておくことが大事だと分かります。
JAFでは、何よりも余裕を持って行動することが重要と話します。
日本自動車連盟宮城支部広報担佐藤陽さん「十分に気持ちに余裕を作ることが、安全運転もしくは(立ち往生に)巻き込まれないためには大事と思います」