仙台市宮城野区の榴岡公園内にある、旧歩兵第四連隊兵舎、現在の仙台市歴史民俗資料館の建物が、宮城県の有形文化財に指定される見通しとなりました。
3日に開かれた、県文化財保護審議会で答申されました。
旧歩兵第四連隊兵舎は、旧日本陸軍の兵舎として1874年(明治7年)頃に建築され、宮城県に現存する擬洋風建築では最古のもので最大規模です。
全国的にも兵舎の現存例は少なく、大変貴重ということです。
木造総2階建てで、安山岩の基礎より上を漆喰塗で仕上げているほか、ガラス入りの上下窓、四隅のコーナーストーンなど日本と西洋の建築が融合しているということです。
この建物は、仙台管区警察学校として使用された後、公園整備のため1970年代に移築し復元され、その後、仙台市歴史民俗資料館として利用されています。
県文化財保護審議会永広昌之会長「日本の建築史を考える上で、一つの大きな転換期になったような時期の建築物ではないかと考えている」
正式に指定されると、宮城県の建造物の有形文化財としては39件目となります。