宮城県が進める仙台医療圏の4つの病院を再編する構想についてです。村井知事は、移転に反対する声が根強い県立精神医療センターの患者や家族から意見を聞く機会を新年度に設ける考えを示しました。
県が進める仙台医療圏の再編構想では、名取市の県立精神医療センターと仙台市青葉区の東北労災病院の経営主体を残したまま富谷市に移転し新たな病院をつくる計画です。
これに対し、県立精神医療センターの患者や家族から通院中や退院後の回復期を病院の近くで生活する現在の医療体制が崩壊すると移転に反対する声が高まっています。
28日の県議会本会議で反対の声への対応を問われた村井知事は、20日に再編の合意を目指す確認書を取り交わしたことを受け、新年度に患者や家族らの意見を聞く機会を設ける考えを示しました。
村井知事「これからは、これを一つのたたき台にしていろいろご意見を伺うことができるようになりました。年度が変わりましたら、なるべく早い段階からいろんな所に行ってお声を聞くような形をしていきたい」