2021年の福島県沖地震で甚大な被害を受けた仙台市の秋保温泉ホテル佐勘の大浴場が、2年がかりの復旧工事を終えて装い新たに再開しました。
4月に改装オープンしたのは、秋保温泉の老舗旅館ホテル佐勘の大浴場です。
宮城県で最大震度6強を観測した2021年2月の地震では、名取川にせり出すようにして造られた大浴場が基礎の部分から崩れ落ち甚大な被害を受けました。
河川の復旧工事が終わるのを待って、地震の約1年後に改修工事を始めましたが、2022年3月の地震で再び配管が損傷するなどの被害を受け、2年がかりでようやく工事が完了しました。
新たな大浴場は以前より幅広い客層へのアピールを目指し、きめ細かな泡が湧き出すシルクバスや、立ったまま入浴できる深さ1メートルの深湯のほか、ミストサウナも新設しました。
ホテル佐勘佐藤勘三郎社長「比較的アダルトなお客様に利用いただく場面が多かったんですが、もう少し年齢層を低くして幅広くお楽しみいただけるようにお風呂を作らせていただいたつもりです」
大浴場の改装に合わせ、これまで会席料理を提供してきたレストランも一新し、熱々の料理を欲しい分だけ取り分けられるビュッフェスタイルに変更しました。
ホテル佐勘佐藤勘三郎社長「今までご迷惑をお掛けしたことをおわびすると同時に、皆さんにやっと従来通りのおもてなしができるのではないかと思っています」