仙台市中心部で利用できるレンタサイクル、ダテバイクが年々利用者が増加しています。一方で、4月から努力義務化されたヘルメットの着用率をどのように上げるのか、課題に直面しています。
仙台市で良く目にする赤い電動自転車、ダテバイクは2013年にサービスを開始し、年々利用者を増やしています。人気の理由はその利便性と手軽さです。
小笠原侑希記者「ダテバイクの使い方はとても簡単です。専用のアプリをタッチして、出てきたパスコードを打ち込むだけで鍵が開くシステムになっています」
貸し出しや返却するポートと呼ばれる拠点は仙台市中心部に126カ所整備されていて、通勤通学の他に営業職の人にも人気です。
利用者「仕事でお客さんの所に行く時とかに使いますね。どこでも返せるところと割とどこでも借りれるので」「ちょっとした移動によく使っています。駅に行く方が遠い時とか。仙台市にポートがたくさんあるので、そこがすごく行き来がしやすいですね」
利用回数はサービス開始当初、年間3万6000回程でしたが、自転車の台数やポートの数を増やしたこともあり、2022年度の利用者は100万人を超えるまでになりました。
特に、コロナ以降は密にならない交通手段ということもあり、大幅に利用回数を伸ばしています。
いつでもすぐに乗れる利便性がダテバイクの魅力ですが、一方で4月から努力義務化されたヘルメットの着用が大きな課題となっています。
自転車にヘルメットを備え付ければ解決する問題ではありますが、特にこれからの暑い季節、衛生面での課題があります。
仙台市自転車交通安全課佐々木朝一郎課長「誰かが使ったヘルメットをまた使うというのは抵抗があると思うので、なかなかうまい方法が無いというのが実際のところ」
運営会社は、4カ所設けられている有人のポートで無料でヘルメットを貸し出しています。利用後は手入れをしているということです。
仙台市は、貸し出しのヘルメットを利用するか、いつも使う人は自分でヘルメットを用意するよう呼び掛けています。