2024年2月の再稼働を目指す東北電力の女川原子力発電所で、重大事故を想定した訓練が公開されました。電源を喪失した場合に、原子炉を冷やす訓練に重点が置かれました。

 訓練「原子炉スクラム事象(自動停止)が発生しました。現場にいる方は避難願います」

 訓練は震度6弱の地震が発生して女川原発2号機が自動停止し、更に送電線の事故で外部電源が失われたという想定で行われました。

 原子炉建屋内のポンプが機能しなくなった時に使う、大容量送水ポンプ車の操作手順を確認しました。

 実際に事故が起きた場合は、最長で1.6キロメートルもホースを伸ばして建屋に接続し、水を送って原子炉を冷やします。

 中央制御室になぞらえたシミュレータ室でも、電源車から電気を確保するまでの一連の流れを確認しました。

 東北電力女川原子力発電所工藤耕志発電部長「実際に原発を動かすのは人間になりますので、対応する技術者の技術力の維持向上、これを図るのは必要不可欠なものだと思っております」

 東北電力女川原発2号機は、2024年2月の再稼働を目指しています。