福島第一原発で処理水の海洋放出が始まったことを受けて、国が行っているトリチウム濃度の検査に加え、独自に検査を行う動きもあります。みやぎ生協では、福島県産の水産物などを対象にトリチウムの自主検査を実施すると明らかにしました。

　みやぎ生協では、処理水の海洋放出を受けトリチウムの自主検査を９月から実施します。

　対象は福島県産の水産物などで、東京都の検査施設に委託してトリチウム濃度を検査します。

　みやぎ生協河野雪子副理事長「国や東京電力が調べたデータについて、本当なのかなという（消費者の）不信感を払拭するために検証することを目的に検査を行っていきたい」　みやぎ生協は、福島第一原発の事故発生後から福島県と宮城県の農産物と水産物などを対象にセシウムについても検査を行っていて、自主検査によって消費者の安心感を確保したい考えです。

　処理水の海洋放出には反対の意見を表明していますが、漁業者の支援のため福島県産と宮城県産の水産物の販売促進も行っていくということです。

　みやぎ生協河野雪子「宮城県と福島県の水産物応援ということで、店舗に生産者とか我々自身が立って、直接お話できれば良いなと思っております。私たちも検証の意味で検査もしていきますので、店舗や市場に回っているものについては、安心してお召し上がりいただければなと思います」