宮城県が進める４病院の再編計画をめぐり、仙台市は県立精神医療センターの移転計画の協議を休止するよう県に求めました。

　県は仙台医療圏にある４つの病院の再編を計画していて、その一環で県立精神医療センターを名取市から富谷市に移す方針です。

　仙台市の郡市長は、移転計画をめぐる協議をいったん休止して必要性や立地場所などを再検討するよう県に対し文書で求めたと明らかにしました。

　郡仙台市長「将来、県の精神医療に大きな禍根を残すことになるのではないかと心配しています。そういう意味でいったん休止、と申し上げたところです」

　移転計画の立案に当たって、患者らの意見を十分に聞き取っていないことなどを理由に挙げていて、４病院再編計画全体についても「慎重かつ丁寧な検討」を求めました。

　郡市長は「４病院の再編構想は県議選で争点の１つになる」との見方も示しました。

　県は、仙台市からの文書について「内容を精査中」としています。