スーパーなどの小売店が近くに無い買い物困難地域の住民を支援しようと、宮城県名取市が新たな取り組みを始めました。
名取市役所にオープンしたのは、無人で商品を販売するスマートストアです。食料品や日用品など約800品を扱っていて、商品の購入まで全て客が行います。
鈴木奏斗アナウンサー「おにぎりを購入します。まず商品を手に取ってバーコードを専用のアプリで読み込みます。そして携帯画面を操作することで、その場ですぐに商品を購入することができます」
名取市では、小売店の撤退により、相互台や那智が丘など500メートル以内にスーパーやコンビニエンスストアなどが無い買い物困難地域が増加しています。
名取市は、将来的に買い物困難地域にスマートストアを設けて住民を支援したい考えで、2025年度末まで市役所の店舗で課題となる採算性や利便性などを確認します。
名取市では、ウエルシア薬局と連携して医薬品や衛生用品などを扱う移動販売車の運行も始まりました。
運行は平日のみで、名取市の買い物困難地域43カ所を巡回します。
薬剤師や栄養士とオンラインでつなぎ、健康状態や薬の飲み合わせなどをその場で相談することもできます。
山田司郎名取市長「食料品、日用品含めて毎日必要なものが買い物しづらい状態であるのは、非常に大きな課題だと思っています。色々な企業や教育機関も含めて、様々な主体と連携をしながら、DXを使った街づくりを進めていきたいと思っています」