宮城県気仙沼市の震災遺構では、語り部を務める地元の中高生が訪れた人たちに地震や津波の怖さを伝えています。
気仙沼市の東日本大震災遺構伝承館です。津波に襲われた気仙沼向洋高校の校舎を、当時の状態のまま残しています。
中学3年生「この悲劇を繰り返すな。大地が揺れたらすぐ逃げろ。より遠くへ、より高台へと書いてあります。私が語り部をしていて一番伝えたいのがこの言葉で」
この施設で月に1度語り部を務めているのは、地元の中学生や高校生です。
11日も宮城県内外から訪れた人に対し、当時の被災状況などを説明していました。
「目の前で津波が押し寄せるのが自分はあまり、当たり前ですけど想像がちゃんとできていなくて(友達の誘いで来たが)着いてきてよかった」
2019年の開館以降、27万人以上が足を運んだ震災遺構は、これからを担う若い世代が、震災記憶の伝承を続けていきます。
高校2年生「どんどん震災を知らない人が増えてきていて、どんどん風化してきていると感じているので、少しでも風化を抑えられたらなと思っています」