女川原発2号機の点検中に非常用設備が作動したトラブルについて、風圧によるバルブのずれが原因だったことが分かりました。

 12日、女川原発2号機で原子炉建屋の空調の点検中、事故が起きた際に放射性物質の放出を抑える設備が作動しました。

 東北電力によりますと、点検していたのは空調設備のバルブを開閉する駆動装置で、点検のため一時的に空調を停止していました。

 通常、バルブは放射性物質が放出された事故が起きた際に、自動的に動き外部に漏れることを防ぎます。

 点検を終え、再び空調を動かした際に大量の空気が流れ込み、その風圧でバルブがわずかに動いたことで放射性物質の放出を抑える設備が作動したということです。

 点検は5年5カ月ごとに行うことになっていて、前回2017年に点検した際に動くことはありませんでした。

 再発防止策として、点検前に非常用設備を作動させる機能の停止や原子炉の運転中や燃料の移動中は作業を行わないということです。

 東北電力は、9月ごろを目指す再稼働の工程に影響は無いとしています。