小中学生を対象とした全国学力調査の結果が公表され、SNSや動画などの視聴時間が長いほど正答率が低くなる傾向が続いていることが分かりました。

 全国学力調査は4月、小学6年生と中学3年生のおよそ200万人を対象に国語、算数・数学の2教科で実施されました。

 文部科学省によりますと、小学生の半数、中学生ではおよそ8割が一日に1時間以上スマホでSNSや動画を見ていました。

 視聴時間別の正答率では、30分未満の児童生徒の平均正答率が最も高くなりました。

 4時間以上視聴する子どもは小学校で12%、中学校で18%ほどいて、30分未満の子どもと比べるといずれの教科でも12ポイント以上の差がありました。

 一方、出題の意図や難易度が異なるため単純な比較はできませんが、中学国語の正答率が去年より11ポイント以上低くなり、6割を切りました。

 文科省は出題のレベルが上がり、記述式の問題の正答率が低かったことなどが影響したと分析しています。