パリオリンピックで30日に予定されていたトライアスロン男子の競技について、セーヌ川の水質基準を満たさず、翌日に延期となりました。

 パリオリンピックでは30日、トライアスロン男子の競技が予定されていましたが、セーヌ川の水質が基準を満たさず、大会組織委員会などは1日延期して31日に行うと発表しました。

 26日と27日に降った雨の影響で雨水と生活排水が流れる下水管があふれ、セーヌ川に生活排水の一部が直接、流れ込んだことなどが原因とみられます。

 101年間、遊泳禁止となっているセーヌ川では、オリンピックでの競技実現に向けて約14億ユーロ、日本円で2300億円以上をかけて新たな浄水施設や雨水の貯水槽を整備するなどして水質改善を進めてきました。