仙台医療圏の４病院を再編する宮城県の構想で、県立精神医療センターを名取市で建て替える場合は、新病院に統合される予定の県立がんセンターの跡地が候補地になっていることが分かりました。

　県の病院再編構想では、名取市の県立精神医療センターを仙台市青葉区の東北労災病院と合築して富谷市に移転させ、分院を名取市内に置く案が示されてきました。

　しかし、移転には根強い反対意見があったため、精神医療センターについては名取市内で建て替える案、富谷市に段階的に本院を移していく案、名取市に本院を置き富谷市に分院を置く案も併せて検討されています。

　このうち名取市で建て替える案については、県と県立病院機構が所有する土地から優先的に探した結果、仙台赤十字病院と統合する予定の県立がんセンターの跡地が広さなどが理想的として候補地に挙がっているということです。

　県立病院再編室の担当者は「名取での建て替えはまだ決め打ちしていない。専門家の意見を聞きながら検討していきたい」と話しています。

　宮城県は１３日、病院再編を検討する審議会で方向性について話し合う予定です。