サッポロビールが、新たなサワーの販売に合わせて宮城県名取市の工場で発表会を開催しました。実は仙台市は、チューハイ・カクテルの支出金額で2024年日本一に輝いており、チューハイ好きな地元での販売拡大も目指します。
新商品は、ホワイトブランデー仕立ての缶のプレーンサワーです。約40年前に誕生し飲食店向けに提供してきた味を缶の商品にして、スーパーなどで一般向けに販売します。 この製造拠点の1つとなっているのが、宮城県名取市にある仙台工場です。ビールの製造をやめ、2023年からは缶に入ったサワーなどRTDと呼ばれる商品の専用工場として稼働してきました。
サッポロビール仙台工場崎本恵一工場長「RTDを製造している親近感を味わっていただきながら、皆様に愛される工場、商品に育っていってもらうといい」
総務省の家計調査によりますと、チューハイ・カクテルの2024年の支出金額は、仙台市が約9000円で全国トップに。最も少ない栃木・宇都宮市の約3倍と高い水準です。
サッポロビールの担当者は、あくまで仮説と断ったうえで酒税改正があった2023年に支出金額が1.6倍ほどになった点に注目します。
サッポロビール後藤正明RTDグループリーダー「2023年秋に酒税改正がありビールの価格は下がったんですが、第3のビールが値上がった状況があり、仙台で第3のビールを愛飲しているお客様がチューハイ・カクテルに移ってきたんじゃないか」
また、牛タンなど様々な地元の名物に合わせる酒として、レモンや梅など様々な風味をそろえたRTDが好まれているのではないかともしています。