仙台市青葉区の飲食店が新型コロナの抗体検査を始めました。会食への不安解消やワクチン接種を迷っている人の判断材料にしてほしいという狙いがあります。

 仙台駅前の飲食店「伊達なおもてなしDUCCA」では、新型コロナウイルスに対する免疫力を測る「中和抗体ステーション」を2月1日に設けました。

 血液中の中和抗体がどれだけあるか調べるもので、参考値として20%を下回っていると体内に入ったウイルスを十分に阻むことができない可能性が高まるということです。

 検査にかかるのは10分ほどです。利用客が自ら指の先から血液を採り、試薬と混ぜ合わせて3滴たらします。

 2週間前に3回目の接種を受けたばかりの記者が試してみると…

 店員「検査結果出ましたのでご確認ください」

 記者「はい、ありがとうございます。検査の結果が出ました。こちら100%です」

 カリーナフードサービス・浅野貴之常務「お客さんの声の中にワクチン接種はしたんだけれども、実際飲食するのはまだまだ不安だよという声だったり、3回目接種どうしようかと迷っている方が、実際自分ってどのくらいワクチンの効果が出ているんだろうという声があった」

 仙台市などで飲食店8店舗を展開するカリーナフードサービスでは、感染が拡大し始めた2020年5月からデリバリーの営業を開始。去年の年末にかけて感染が落ち着いていた頃は売り上げが7割ほどに回復しましたが…

 浅野貴之常務「今回は第6波ですけれども、以前に増して客足は遠のいている感じですね。楽しんで飲んでもらうための安心材料として、自分の今の抗体量を知っていただくということで活用してもらえればと思っています」

 検査料は1回4400円で、系列の店舗で使える食事券500円分がもらえます。午前11時から午後9時まで受け付けていて、予約は不要です。