高齢者の健康づくりにeスポーツを役立てようと、NTT東日本と東北福祉大学、仙台市などがタッグを組み、認知症予防などへの効果を検証する取り組みが始まりました。
eスポーツは、コンピューターゲームを競技として扱うもので、実証実験ではeスポーツを体験した高齢者の体力や認知機能にどのような影響を与えるか調べます。
仙台市青葉区の台原老人福祉センターで体験会が開かれ、施設を普段から利用する18人の高齢者が格闘ゲームやレーシングゲームに挑戦しました。
参加者「手を動かして画面を見ながら対決するのが楽しいなって。最初は対決するのは嫌と思っていたんだけども、なんかやってたら楽しいです」
実証実験では、半年間をかけてeスポーツを計7回体験し、歩行速度や握力などの体力測定や、認知機能のテストを期間の前後と途中で実施します。
更に、会場ではタブレットやスマートフォンといったデジタル機器に親しんでもらおうと、NTT東日本の社員が使い方を教えるタブレットの体験コーナーを設けます。
NTT東日本滝澤正宏執行役員宮城事業部長「とかくeスポーツというと、若者中心のeスポーツというイメージがあるんですけれども、高齢者の方も障害を持っていらっしゃる方も楽しめる。フレイル予防や認知症予防といったところでも効果があるとなれば、新しいコミュニケーション手段になる」