宮城県警に採用された警察官などが訓練を受ける警察学校に、この春、母親と娘の親子が入校しました。警察学校に親子が同時に入校するのは全国で初めてです。

 4月、県警察学校に入校したのは、事務職員の芦野花奈さん(43)と、警察官の娘の花梨さん(18)の親子です。

 かつて警察官に憧れたという母親の花奈さん、いわゆる就職氷河期世代を対象とした採用試験に合格し、警察職員という形で夢を実現させました。

 警察学校では28日までの約1カ月間学び、その後、仙台北警察署に勤務する予定です。

 母親・芦野花奈さん「結果的に娘の合格と重なることになり、一緒に入校できるという1度で2度おいしい状態でとてもうれしいです」

 一方、娘の花梨さんは3月に高校を卒業したばかり。

 2023年1月まで警察学校で訓練を受け、その後地域の交番に配属される予定です。 県警によりますと、親子が同時に警察学校に入校するのは全国の警察で初めてということです。

 娘・芦野花梨さん「まだ私には足りない部分が多くあるので、そこをこの10カ月間で鍛え、一人前の警察官に近づけるようこれからも向上心を持って精進したい」

 花奈さんと花梨さんは、警察学校での厳しい日々を、親子で助け合いながら乗り切っていきます。

 母親・芦野花奈さん「(警察学校の食堂で)食事の準備をしている時にすれ違ったりして、コソコソっと相談したりとかアドバイスしたりとか」

 娘・芦野花梨さん「母と会ったときに、きょうもお疲れ様など前向きな声掛けをしています」