年末年始を前に、宮城県石巻市の河北地区で約300年前から栽培されている伝統野菜、河北セリの収穫が最盛期を迎えています。

 石巻市河北地区では、生産農家が冷たい水に腰まで漬かりながら緑鮮やかなセリの収穫に追われています。

 河北セリは江戸時代には栽培が始まっていたと言われていて、地下から湧き出る豊富な水を利用しほ場のあぜを高くして水深を確保しているため、茎が長いのが特徴です。

 新型コロナの感染再拡大で、11月中旬には市場での取引価格が例年に比べて2割から3割ほど下がりましたが、年末年始の需要期を前に回復してきているということです。

 セリ農家高橋正夫さん「これから暮れになりますからそして寒くなりますから、セリ鍋もどんどん出てくると思いますんで。コロナで外に出られない時は家庭で鍋を囲むっていうのが、一家団らん一番いいんじゃないですか」

 収穫作業は2月中旬まで行われ、宮城県のスーパーや河北地区の道の駅などで販売されています。