宮城県の栗原地方に鎌倉時代から伝わる伝統の舞、小迫の延年が4年ぶりに奉納されました。

 小迫の延年は、源頼朝が平泉征伐に勝利した礼として栗原市金成の白山神社に奉納したのが始まりとされ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

 新型コロナの影響で通常通り行われるのは4年ぶりです。

 境内に設けられた舞台では、豊作を祈る田楽舞なども披露されました。見どころは源平合戦を模した馬乗渡しです。

 那須与一宗高「あの扇一矢射させ給はるべく候」

 弓の名手、那須与一に扮した男性が幅約3.5メートルの扇を射貫くと、訪れた人たちから歓声が上がっていました。

 訪れた人たちは、舞などで用いられた花笠や扇を護符として持ち帰っていました。