原油や原材料の高騰を背景に、飲料や食料品の値上げが続き、家庭の負担が増える中、スーパーも対策を講じています。

 帝国データバンクによりますと、5月の値上げは824品目で、このうち「酒類・飲料」が388品目と全体のおよそ半数を占めました。

 大手各社が25年ぶりに缶コーヒーの主力商品を値上げしたほか、サバ缶などの加工食品やつゆ、たれなどの調味料で価格が引き上げられます。

 仙台市若林区にあるスーパーでは、値上がりする商品の在庫を増やすことで、値上げのタイミングを遅らせ、できるだけ長い期間安い価格で販売していきたいとしています。

生鮮館むらぬし村主芳治店長「ジュースとかそういったものが20円とか上がるという見積もりが来たので、通常の2倍くらいとりあえず買っとくという感じです」

 止まらない値上げに家計の負担は増える一方です。

消費者「来るたびに上がっている。(安いものを)選んで買ってます」

消費者「気がつけばお財布からすごいお金が飛んでたり、お会計の合計金額がいつもより高くなってるなっていうのはすごく感じます」

 こちらのスーパーでは、相次ぐ値上げが客離れにつながらないよう、生鮮食品などの特売を定期的に行うことで、客の購買意欲が高まるようにしています。

生鮮館むらぬし村主芳治店長「今の時期ちょっと暖かくなってくるとキノコなどが安くなるので、いつも100円で売っているキノコを66円にするとか、お客さんの負担を少しでも減らすために努力しようっていう感じで従業員で考えています」