宮城県警は、呼気検査を拒否したとして道路交通法違反の疑いで逮捕した60代の男性について、誤認逮捕だったと発表しました。
県警によりますと、18日午後6時ごろ多賀城市内で、無職の男性(67)と知人がトラブルになったとの通報を受け、塩釜警察署の警察官2人が現場に駆け付けました。
男性は、車で一度立ち去り数分後に徒歩で現場に戻ると酒の匂いがしたため警察官から呼気検査を求められましたが拒否しました。
警察官は、今後飲酒運転の可能性があると誤認し男性を道路交通法の呼気検査拒否の疑いで逮捕しました。
その後の捜査で、近くに車はなく道路交通法違反の逮捕要件を満たしていなかったと判明し、男性を逮捕から1時間半後に釈放しました。
宮城県警の交通指導課の及川安智課長は、「逮捕された方に大変ご迷惑をおかけした。再発防止に努めたい」とコメントしています。
なお、男性は逮捕時の取り調べで「夕方に酒を飲んだ」と話していて、男性が車で立ち去った際に飲酒運転をした可能性を視野に捜査を続けています。