10月から新型コロナの医療体制が変わります。全額公費で負担されていた治療薬の費用については一定の自己負担が必要となるほか、確保病床の数はこれまでの3割以下と大きく減ることになります。

 新型コロナの5類移行に伴い、10月から国が医療機関に支払う病床確保料や診療報酬が減額されます。

 これに合わせて宮城県の医療体制も大きく変わります。

 新型コロナの治療薬についてはこれまで全額を公費で負担していましたが、10月からは年齢や所得に応じて3000円から9000円の一部自己負担が求められます。

 県は患者の受け入れ先として48病院で計411床を確保してきましたが、10月からは重症や中等症の患者に対象を絞り、感染状況に応じて27床から142床を目安に病床数を増減させます。

 入院費の支払いは、公費負担はこれまで最大2万円だったものが1万円に減額されます。最も高いものだと9万円を超える治療薬については、これまで全額が公費で賄われていましたが、医療費の自己負担の割合に応じて3000円から最大で9000円かかります。