1960年代に宮城県石巻市で中学生の日常を撮影した、貴重な8ミリフィルムの上映会が行われ当時の生徒たちがかつての自分たちの姿を懐かしく振り返りました。

 このフィルムは、1961年から1962年にかけて石巻市の旧大須中学校で撮影されたとみられています。

 当時の教員だった男性の遺品から見つかり、興味のある人に共有してもらいたいと家族を通してNPO法人20世紀アーカイブ仙台に寄付されました。

 20世紀アーカイブ仙台が当時を振り返ってもらおうと開催した上映会には、当時の生徒ら64人が集まり、授業や運動会、修学旅行へ向かう様子などの懐かしい映像を見て涙ぐむ人もいました。

 「感動しました。はい」「(自分も)出てましたね、修学旅行のシーンにいっぱい出てきました」「懐かしいね、本当に。楽しみにはしていましたが、まさか自分が映ってると思わないから、本当に人生で宝物の1つですね」

 上映会ではAIによってカラー化された映像や卒業写真も披露され、会場からは驚きの声が上がりました。

 「カラーはびっくりしました。まさかあそこまできれいに卒業生の写真が映っているとは思ってなかったですよ。今の時代はすごいなと長生きして良かったと思います」

 20世紀アーカイブス仙台坂本英紀理事長「皆さんが提供してくれた映像を見て喜ぶ人たちに公開して楽しんでもらう、こんな活動をまた続けていきたいと思います」

 20世紀アーカイブ仙台は、2024年春には中学校のあった石巻市雄勝町大須地区の公民館での上映も計画しているということです。