建て替えに向けた解体工事が進められている仙台市役所で、58年前の建設当時に埋められた定礎箱の開封セレモニーが行われました。市のタイムカプセルです。
セレモニーでは本庁舎の低層棟が解体されることに当たり、正面玄関にある定礎と書かれた大理石の板を取り外しました。
板の裏に収納されていた定礎箱が取り出され、郡市長によって開封されました。
定礎箱は、現在の本庁舎が建てられた58年前の1965年に当時の島野武市長によって埋められました。箱の中には保存状態の良い当時の市議会議員の名簿や新聞、庁舎を建設するに当たっての予算が書かれた書類など10点が収納されていました。
中津川夏帆記者「定礎箱の中には当時の市政だよりも入っていました。8月号ということで表紙には仙台七夕の絵が描かれています」
収納品は、新庁舎のメモリアルコーナーで展示する予定ということです。
郡市長「この庁舎と同じように、ずっとひっそりと仙台市の歩みを見守ってくれたと思います。改めて新庁舎を建設にするに当たって、思いをしっかりと受け止めてちゃんとやっていかなくてはいけないなと」