仙台市の伝統工芸、堤人形の工房では2024年の干支の辰をかたどった縁起物作りが最盛期を迎えています。

 江戸時代に仙台市の堤町で生まれた堤人形は300年以上の歴史を持ち、宮城県の伝統工芸品に指定されています。

 青葉区堤町の芳賀強さん(82)は、60年以上にわたり堤人形を製作しています。

 十二支をモチーフにしたものは縁起物とされていて、9月から2024年の干支である辰の堤人形作りを始めました。

 雲を巻いて天に向かう凛々しい姿を表現している一方で、購入した人の心が和らぐように愛らしい表情が描かれています。4つのサイズを計400個を製作する予定です。

 つつみ人形製造所芳賀強さん「魔除けもありますが昇り龍で上昇するように。色々大変な世の中なので、人形を見た時にほっとする時間があればいいなと」

 堤人形作りは年明けまで続きます。