20日の日経平均株価は、アメリカ市場で半導体関連株が上昇した流れを受けて、ほぼ全面高となり、上げ幅は一時800円を超えました。

 終値は674円高い3万8062円と前の日の下げ幅と同じ分上昇し、3万8000円を挟んで「行って来い」となりました。

 専門家は「投資家の間で3万8000円の壁が意識されている」と指摘します。

ニッセイ基礎研究所 井出真吾氏 「先月、今月の株価が下落する局面で、3万8000円くらいで買った人が多かった。そういった投資家にとっては、3万8000円位まで戻ってくると含み損を解消しますので、そろそろ一旦売っておこうと、いわゆる戻り待ちの売りが出やすい」

 今後の注目イベントについては、井出氏は次のように述べました。

井出氏 「今週のジャクソンホール会議で、パウエルFRB(連邦準備理事会)議長がどんな発言をするか。23日には日銀の閉会中審査で、植田総裁がどんな発言をするか。新しい材料が出てこないと、3万8000円から大きく上か下かに動くことは考えにくい」

(「グッド!モーニング」2024年8月21日放送分より)