宮城県の大崎市民病院が医師や看護師らの残業代を支払っていなかった問題で、病院は未払いだった8億円余りを分割して支給する方針を明らかにしました。

 大崎市民病院は2023年2月、医師や看護師らの時間外手当てを正しく算出していなかったとして、古川労働基準監督署から是正勧告を受けていました。

 未払いは約10億5000万円で、病院はこのうち約2億3000万円は支給しましたが、残る約8億2000万円は「額が大きすぎる」などとしてこれまで支払っていませんでした。

 病院は「法律に基づいた是正勧告なので従わないわけにはいかない」として、未払い分を分割して支給することを決めました。

 分割支給のうち、一部については年度内にも支払いを始めるということです。