北朝鮮による拉致問題について広く知ってもらおうと、被害者について伝えるパネル展が仙台市役所で開催されています。

 北朝鮮人権侵害問題啓発週間に合わせて仙台市が毎年開催していて、拉致される前の被害者の写真や日本での生活について語った家族の証言などが紹介されています。

 白いブラウス姿で姪を抱きかかえる埼玉県出身の田口八重子さんは1978年当時、女手1つで3歳の長女と1歳の長男を育てていましたが、子どもたちを残し22歳の時に拉致されたまま、家族との再会は果たされていません。

 日本政府が認定している拉致被害者は17人で、このうち北朝鮮が拉致を認め帰国したのは5人のみです。

 仙台市市民生活課高橋仁課長「市民の方々が心を寄せ合い、決して風化をさせてはいけないということが大事だと思ってございますので」

 パネル展は16日まで、仙台市役所2階のギャラリーホールで開催されています。