宮城県気仙沼市の漁港で小型漁船の船外機が相次いで盗まれましたが、仙台市太白区の名取川沿岸や名取市の閖上地区などでも盗難が相次いでいることが分かりました。被害総額は数百万円に上り、転売目的で盗まれた可能性もあるとみて警察が捜査を進めています。
警察によりますと11月下旬、名取市閖上でシジミ漁で使う船の船外機が無くなっていることに船の所有者が気付き、警察に届け出ました。周辺の漁船も含め、計6台の船外機が無くなっていたということです。
船外機の盗難被害は閖上地区だけにとどまりません。
広瀬名取川漁協宍戸宗組合長「何十万っていう船外機が盗難に遭ったってことは、がっかりしてますよ」
広瀬川や名取川を管轄している漁協によりますと、閖上地区での被害を受け太白区袋原の名取川に係留していたサケ漁の漁船を確認したところ、船外機3台が無くなっていることが分かったということです。
広瀬名取川漁協宍戸宗組合長「サケが不漁だったから。サケさえ遡上して来れば船も動くし」
このほかにも、10月には若林区日辺の名取川でサケ漁のために係留していた船から船外機2台が無くなっていて、漁協が把握しているだけでも3カ所から計11台が盗まれたとみられています。
無くなった船外機はいずれも10馬力程度で、被害総額は数百万円に上るということです。
広瀬名取川漁協宍戸宗組合長「踏んだり蹴ったりだね。こうなるとがっかりするね」
宮城県では、気仙沼市の漁港でも2日に船外機6台が盗まれる被害があり、警察は、転売目的で盗まれた可能性もあるとみて窃盗事件として捜査を進めるとともに、パトロールを強化しています。