宮城県や全農などは、2025年の主食用の米の生産の目安について、宮城県全体で2024年より6.8%多い32万8000トン余りと決定しました。

 宮城県や農業団体は、国による米の生産調整いわゆる減反政策が廃止された後も、米の作り過ぎなどで値崩れするのを防ごうと独自に生産の目安を設けています。

 2025年の主食用の米について話し合う会合で、2024年の30万7489トンから6.8%増加の32万8547トンとする案が承認されました。

 宮城県の生産の目安が前年を上回るのは、2018年の設定以降初めてということです。

 生産の目安が増加した理由は、長期的な米需要の減少はあるものの8月以降の民間在庫の大幅な減少や、2025年の過剰在庫が見込めないことなどが挙げられるということです。

 宮城県農政部橋本和博部長「宮城県は全国で生産面積第5位の生産県ですので、消費者に安定した供給をする責務があり宮城県の生産の目安もプラスに設定させていただいた」