宮城県丸森町で、柿の実が変形する被害が相次ぎ、特産のころ柿作りに支障が出そうな状況になっています。

 丸森町耕野地区の八島哲郎さんは、ころ柿用に柿の木を200本ほど育てています。

 6月上旬からある異変が目立つようになりました。

 八島哲郎さん「例えば深い割れ目が入っているもの。これも残念ながらむけないし」

 実がいびつな形になると、機械で皮をむけません。例年は1000個に1個程度ですが、今は半分以上です。

 八島哲郎さん「これを捨ててしまうと、むく干し柿になるのが無くなると。非常に悩ましいです」

 県の園芸推進課によりますと、八島さんのほかにも柿の実の3割から5割に被害が出た農家が、今のところ数軒確認されています。変形した原因は分かっていません。

 前年は霜の影響で収穫量が減り、2022年は変形と2年連続の打撃ですが、八島さんは意欲を失っていません。

 八島哲郎さん「丸森の干し柿のファンもとても多いので、その方々にきちんとおいしいなという干し柿を、少ないけれども提供していきたいと思っています」