宮城県塩釜市の観光バス会社では、新型コロナの水際対策が大幅に緩和された11日から外国人観光客を乗せ東北を巡っています。外国人観光客の利用は2年8カ月ぶりです。
塩釜市にある観光バス会社、翔礼(交通では、20年前から台湾やタイなどの外国人観光客を専門に貸し切りバス事業を展開しています。
宮城県で初めて感染者が確認された2020年2月以降、入国制限のためバスが稼働できない状況が続いていました。
翔礼交通鈴木善雄社長「これが今、稼働しているやつですね」
1日当たりの入国者数5万人の上限が2年半ぶりに撤廃された11日、台湾から訪れた観光客を乗せ東北を巡るツアーを行っています。外国人観光客の利用は2年8カ月ぶりです。
翔礼交通鈴木善雄社長「ほっとしたというか、うれしさの方が強いですよね。この緩和というのは我々にすれば非常に大きな一歩だ」
12日は岩手県や青森県の観光施設を巡っていて、最終日の17日は松島を訪れる予定です。
県内の外国人観光客で最も多いのは台湾で、コロナ前では全体の4割を占めていました。
翔礼交通鈴木善雄社長「当社は台湾がメインですが(台湾も)13日から(水際対策を緩和し)自宅隔離が無くなりますと、よりお客さんが日本に来やすくなる。今がスタートなんです」
外国人観光客への期待は、2020年10月に開業した松島離宮でも高まっています。 当初は年間3000人以上の外国人観光客の受け入れを想定していましたが、新型コロナの影響で過去2年は250人ほどに留まっています。
松島離宮フロアマネージャー三塚竜二さん「台湾でしたりとかタイ、インドネシアの旅行会社から問い合わせをいただいてまして、11月も予約が少しずつ入っているような状況でございます。元々この施設もインバウンドの方が多くきていただけるような造りになっておりますので、かなり期待しています」 松島離宮では、ライトアップが始まる21日以降の予約の増加を見込んでいて、併せて着物の着付けやこけしのキーホルダー作りなどの体験活動も計画しています。