本格的な行楽シーズンを前に、宮城県丸森町の阿武隈川では舟下りの安全祈願祭が行われました。

 安全祈願祭が行われたのは、阿武隈川を屋形船で下る丸森町の阿武隈ライン舟下りです。

 式典では丸森町観光物産振興公社の横山博昭理事長が「京都・嵐山の転覆事故は残念だった。他人事とは思えない。この舟下りは58年無事故で運航している丸森町のシンボルです」とあいさつしました。

 3月、京都・嵐山の保津川で起きた事故を受け、屋形船では義務付けられていない救命胴衣を乗客分用意するなど、安全対策を強化したということです。

 安全祈願後には関係者らが船に乗り込み、阿武隈川の自然を満喫していました。

 保科郷雄丸森町長「四季折々で景色が変わるものですから夏は納涼、冬はこたつ舟、今は、桜と白い花もう少し行くとあるがそれがきれいですね」

 コースは観光交流センターを起点に阿武隈川を11キロ、70分間周遊します。

 今の時期は心地良い川の風を浴びながら、桜を楽しむことができます。

 阿武隈ライン舟下りは、新型コロナ感染拡大前の2018年度には5000人以上の利用がありましたが、2022年度は2900人にとどまっていて、2023年度は4000人の利用者を目指しています。