タクシーの運賃を値上げしようという動きが広がっています。夏にタクシー運賃の値上がりが予定されている仙台市内に続き、宮城県では業者から値上げの申請がありました。

 宮城県のタクシー運賃の上限は、仙台市と仙台市を除く宮城県全域の2つのエリアごとに決まっています。

 仙台市内の普通車の上限は1.5キロまでの初乗りが680円で、279メートルごとに80円を加算していますが、2022年9月に業者から値上げの要請があり、2023年夏の実施が決まっています。

 仙台市を除く宮城県の上限は1.2キロまでの初乗りが680円で、294メートルごとに90円を加算しています。

 このタクシー運賃について、大崎市の古川観光タクシーが3月末、東北運輸局に対し値上げを申請しました。

 古川観光タクシーはkhbの取材に対し「コロナの影響が残っている一方で、燃料は高水準。運賃を引き上げて運転手の賃上げの原資を確保したい」と話しています。

 6月末までに対象エリアの台数ベースで7割を超える事業者が値上げの申請を行うと、運輸局が経営状況を調べ値上げの必要性と幅を判断します。

 早ければ年内の値上げにつながる可能性があります。