新型コロナの5類への移行後、海外旅行の需要が回復しています。宮城県の旅行会社ではコロナ前の6割程度にまで予約が戻り、パスポートの取得も好調です。
県によりますと、4月のパスポートの取得数は2650件で前年に比べ約4倍となっています。5月も速報値で約2800件と、3.5倍ほどとなりました。
県庁のパスポートセンターには、久しぶりの海外旅行を楽しもうと申請に訪れた人の姿がありました。
「スペインに」「ヨーロッパなんかもコロナが落ち着いてきて、結構自由に渡航できるようになったので」「フランスとスイス、ドイツ回って」「(パスポートが)2021年までの期限だったんです。それがちょうど切れましてね」
仙台市青葉区本町にある旅行会社ツアー・ウェーブです。
5月8日の新型コロナの感染症法上の位置付けが5類に移行してから、海外旅行需要が一気に戻ったと言います。
ツアー・ウェーブ仙台営業所林恵嗣所長「(海外旅行の予約は)コロナ前と比較して5割から6割くらいかと思います」「コロナ前から大変人気だった台湾は引き続き人気がありまして、直行便が再開したソウル行きも人気」
コロナ禍の海外旅行に欠かせなかったワクチンの接種証明や陰性証明などの手続きが無くなったことも、旅行需要の回復につながった要因と指摘しています。
ツアー・ウェーブ仙台営業所林恵嗣所長「ようやくコロナ前と同じような感じで(海外旅行に)行けると問い合わせは増えてまいりました」
こちらの旅行会社では、8月のお盆期間中にチャーター便によるベトナム旅行のツアーを企画していて、予約状況は約8割と予想を大きく上回る売れ行きになっているということです。
コロナ前に就航していた中国、タイなどへの定期便の再開には仙台空港の利用者増加が欠かせないと分析していて、特に利用状況の低い若い世代の需要拡大に力を入れていきたいとしています。
ツアー・ウェーブ仙台営業所林恵嗣所長「パスポートキャンペーンもありますので、是非若い方にたくさん仙台空港から海外に行っていただきたい」