タチウオが近年、宮城県で多く水揚げされています。30日の土用の丑の日を前に宮城県亘理町で、うな重ならぬ太刀魚重が限定販売されます。
亘理町で取れたタチウオを使った、その名も太刀魚重です。底引き網漁や海産物の加工などを行う亘理町の水産会社、庄福丸が商品化しました。
庄福丸清水谷結香さん「未利用魚としてのタチウオを太刀魚重として売るということがコンセプトにあった」
タチウオは、主に西日本など暖かい海に生息していて、これまで宮城県の海では見慣れない魚でした。
しかし、地球温暖化による海水温の上昇などで、近年宮城県でも水揚げされるようになりました。
水揚げ量は2018年から急増していて、2021年は506トンと、1956年の統計開始以降最も多くなっています。
一方で、タチウオはうろこを持たないため、漁や水揚げの際に傷が付き出荷できないものも多くあります。
そこで、庄福丸では買い手がつかなくなったタチウオを活用した太刀魚重を開発しました。
庄福丸清水谷結香さん「亘理町にははらこ飯であったりホッキ飯であったり、お米とお魚と食べる文化が昔からあるので、夏の新たな文化というか、春はホッキ飯、夏は太刀魚重として、親しまれたら良いと思っています」
太刀魚重は、亘理町の鳥の海ふれあい市場と名取市のフーズガーデンゆりあげ食彩館で29日と30日の2日間限定で販売されます。価格は1080円です。