福島第一原発の処理水の海洋放出をめぐり、政府は８月下旬にも放出を開始する方向で調整に入りました。政府の方針を受け、宮城県のカキ養殖業者からは風評被害に影響を受ける輸出だけではなく、国内需要に目を向けたいとの声が聞かれました。

　複数の政府関係者によりますと、岸田総理大臣は処理水放出の開始時期について、関係閣僚らと協議したうえで最終決定する考えで、８月下旬にも放出を行う方向で調整しています。

　石巻市雄勝でカキやホヤなどを養殖し、海外への輸出も行っている水産加工会社です。　具体的な放出時期が明らかになりましたが、今更驚きはないと諦めの様子が見られました。

　海遊伊藤浩光社長「（海洋放出の）時期とか出来レースでやってるような感じだったので、いくら言ってもっていう感じですよね」　風評被害による輸出への影響から、今は国内での販売に力を入れたいと話します。

　海遊伊藤浩光社長「海外だけじゃなくて、国内需要もしっかり目を向けて販売していくっていうのが大事だと思います」