能登半島地震では、各地で道路が寸断され、原発事故が起きた際の避難の課題が改めて浮き彫りになりました。牡鹿半島に女川原発を抱える村井宮城県知事は「海や空からの避難も考えるべきだ。訓練をしながら課題を抽出したい」と述べました。

 能登半島地震では、強い揺れによる地割れや土砂崩れにより各地で道路が寸断されました。

 能登半島では、大動脈の国道249号を中心に至る所で車が通れない状況が続いています。

 能登半島地震で石川県の志賀原発には安全上重要な問題は起きませんでしたが、事故の際、住民避難の課題が改めて浮き彫りになりました。

 宮城県女川町で13日に開催された原子力規制委員会と地元自治体トップとの意見交換でも、熊谷盛廣登米市長から「外部からの応援が無い場合も想定されるが、対応をどう考えるのか」と懸念の声が出ました。

 これを踏まえ、15日の会見で村井知事は女川原発について「複数の災害が重なっても避難できる状況を考えるのが重要だ」と述べました。

 村井知事「海や空からの避難も合わせて考えるべきだろうと思います。色々訓練をしながら課題を抽出致しまして逐次見直していきたい」