宮城県南三陸町と民間企業が連携して開発を進めてきた、GPS付きライフジャケットが完成しました。

 GPS付きライフジャケットは、津波で流された人の早期発見を目的に災害支援事業を行う東京都の企業ガーディアン72が町と連携して開発しました。

 完成した製品は3種類で、ライフジャケットタイプと既にライフジャケットを持っている人向けに作られたGPSが付いたフードタイプ、海に流された際の低体温症を防ぐ全身スーツタイプです。電池式で3カ月から5カ月の間、常に位置情報を発信し続けます。受信できる範囲は半径約20キロです。

 ライフジャケットは、7月20日から専用のWEBサイトで先行予約が始まります。

 使うためには、自治体がGPSの受信機を設置する必要があるため、自治体に導入を呼び掛けていくことにしています。

 ガーディアン72有馬朱美社長「人の命を1人でも多く救うことに関して可能性が広がってきたということを感じています」

 南三陸町職員高橋一清さん「責任感とか使命感とかそういったことから逃げることができない人たちが職業上たくさんいらっしゃる。そういった人たちに着けていただいて、命を守っていただけたら」

 GPS付きライフジャケットが使えるようになるのは、2025年5月1日を予定しています。