プロ野球ドラフト会議が２４日に開催されます。宮城県ゆかりの注目選手、３人をご紹介します。

　仙台育英高校の山口廉王投手は、一番の武器が左足を高く上げたフォームから繰り出される最速１５１キロの剛速球に、切れ味抜群の鋭く落ちる変化球です。

　山口投手はこの夏、忘れられない試合があります。

　仙台育英山口廉王投手「自分にとっては成長できた場所」

　夏の宮城大会決勝、エースとしての責任と重圧を背負い先発した山口投手は３回途中９安打３失点。幼い頃から夢見ていた甲子園への切符を逃しました。

　仙台育英山口廉王投手「後悔も多く残る試合だったので、モチベーションというか悔しかったことを思い出しながらトレーニングや練習に取り組んでます」

　体づくりをいちから見直し、次のステージに歩みを進めます。プロのスカウトも「体の無駄な動きが減って良くなった。ポテンシャルの高さは高校生トップクラス」と高く評価しています。

　仙台育英山口廉王投手「長く活躍できる選手を目指したいと思っている。１年目はしっかり体づくりをして２年目、３年目は１軍のローテーションに入れるように取り組んで、２桁勝利を挙げられる選手になりたい」

　岩手県の富士大学で東陵高校出身の佐藤柳之介投手は、最速１４８キロのストレートを軸に高い奪三振能力を誇る左腕です。佐藤投手は、高校時代に頭角を現すと３年生の夏に３３イニング連続無失点を記録するなど、エースとしてチームをけん引しました。

　大学の４年間はフィジカルトレーニングに力を入れ、球速以上に伸びのあるストレートが大きな武器になりました。

　富士大学佐藤柳之介投手「ストレートに自信があるので、どこまで自分のストレートが通用するかを、プロの打者相手に投げてみたい」

　同じく富士大学で大崎中央高校出身の麦谷祐介選手は、５０メートル５秒８の俊足にパワーも兼ね備えた走攻守そろった外野手です。

　成長には、高校時代の恩師からの言葉がありました。

　富士大学麦谷祐介外野手「誰かのためにやる人は強い、ということはずっと高校の監督に言われてたので」

　高校時代、全国的には無名だった麦谷選手は、大崎中央高校の平石監督の教えを胸に刻み、家族や仲間のためにと練習を続けました。

　富士大学麦谷祐介外野手「木製バットでいかに対応できるか。今のレベルでは全然達していないので、大学で４年間磨いてプロ目指してやっていく」

　平石監督の母校富士大学で力をつけ、秋のリーグではホームラン王、打点王、盗塁王などに輝き実力を示しました。

　ドラフト指名されれば、大崎中央高校の卒業生で初めてのプロ野球選手となります。

　富士大麦谷祐介外野手「（楽天が）日本一になった時もスタンドで見てましたし、そういう時に夢や感動を与えてもらったので、次はやっぱり僕がプロ野球選手になって感動を、応援してくれるファンの皆さまに与えたいなと思います」