岩手県大船渡市で続いている大規模な山火事は発生6日目となりましたが、いまだ鎮火のめどは立っていません。避難所生活を余儀なくされている人も多い中、宮城県気仙沼市は市民や企業から避難所に送る支援物資を募りました。

 大船渡市の山火事では17の地域に避難指示が出され、3日午前7時時点で約1200人が避難所に身を寄せています。

 気仙沼市が大船渡市に対して聞き取り調査をしたところ、避難所では衛生用品が不足していることが分かり市民や企業に支援物資の提供を呼び掛けました。

 市の集積拠点には受け付け開始の午前10時前から続々と車が到着し、市民がタオルやおむつ、除菌シートなどの衛生用品を持ち込みました。

 気仙沼市民「歯ブラシとか歯磨き粉とかタオル。体拭きと除菌シートとかを主に用意しました。もう少しですよと。なんとか今を乗り越えていただきたいと。それだけですね」「震災で被災を受けた気仙沼市と大船渡なので、今大変な思いをしている皆さんに少しでもお役に立てればと思って。1日も早く鎮火して、正常な生活に戻ってもらいたいなと思っています」

 気仙沼市によりますと、午前10時から午後1時までの間に180人の市民、35の企業や団体から4トントラック2台分の物資が集まったということです

 市民から寄せられた支援物資は3日中に大船渡市の物資拠点となっている市民体育館に運ばれ、その後各避難所に届けられるということです。