宮城県が進める仙台医療圏の4つの病院を再編する計画について、仙台市の郡市長は具体的な説明を求める文書を村井知事に対し提出しました。仙台市の申し入れは3回目です。
県が進める再編構想は、太白区の仙台赤十字病院と名取市の県立がんセンターを統合して名取市に、青葉区の東北労災病院と名取市の県立精神医療センターを経営主体を残したまま富谷市に移転する計画です。
仙台市の郡市長は村井知事に対し、再編によって仙台市内への救急搬送が減るとする県の主張の根拠や、周産期医療における出生件数の見通しなど具体的な説明を求めました。 仙台市がこの問題で県に申し入れをするのは2021年11月、2022年3月に続いて3回目です。
郡仙台市長「当事者間では色々と話が進んでいるのかもしれないが、それが一向に私たちが知るところにならない。これはいかにも不誠実である」
再編構想をめぐっては、5月に移転先になっている名取市と富谷市の両市長が候補地を示し、7月には県が富谷に移転予定の東北労災病院に脳卒中センターを設ける考えを示しています。