3月の卒業式シーズンに向けて、永岡文部科学大臣はマスク着用ルールの変更を速やかに検討する考えを示しています。卒業式が迫る中、宮城県登米市の小学校では児童らにアンケートを取るなどして対応を検討しています。
登米市の加賀野小学校です。全校児童302人のこちらの小学校では、3年前に新型コロナ対策として始まった給食の際に会話を控える黙食を今も継続しています。
「これから卒業式の計画を立てるのに聞いておきたいので、アンケートを取っていいですか」
卒業式まで、あと1カ月半。7日は欠席した1人を除く6年生47人に卒業式でのマスク着用についてどのような希望があるか、アンケートを取りました。
その結果、卒業式では「マスクを着けた方が良い」が20人、「マスクを外した方が良い」が4人、「場面によって着けたり外したりしても良い」が23人でした。
卒業式でのマスク着用について、新たな門出を迎える児童たちの思いは様々です。
外した方が良い児童「会えない人もいると思うので(卒業式は)マスクしない顔も見たいです」
着けた方が良い児童「まだマスクを外すのは危険かなと思います」
場面によって使い分けたい児童「マスクを着ける時と着けない時を場面分けすればいいと思います」
加賀野小学校二階堂浩一郎校長「これからこの意見を大事に検討しながら、一つの形を学校で決めてまいりたいと思います」
こちらの小学校では新型コロナの感染拡大以降、卒業式は全ての場面でマスクを着用してきましたが、感染リスクの少ない入場や卒業証書授与などの場面ではマスクを外すことを検討しています。
加賀野小学校二階堂浩一郎校長「6年生担任や保護者の方々にもそれを(子どもたちの意見を)ご提案して、多くの方々が納得いただけるような形で卒業式を持てるようにこれから進めて参りたいと思います」
二階堂校長は、マスク着用の判断を家庭に一任というわけにはいかないので、学校としての方針を決めるためにも政府には指標を早急に示してほしいと話していました。