物価高が続いた2023年、気になる食材の価格を取材しました。

 仙台市若林区のスーパー、生鮮館むらぬしです。鏡餅や数の子といった正月ならではの食材が並び始めました。

 山下裕志記者「物価高が続く中、ある食材が安くなっています。カニです」

 ロシア産のカニが前年に比べて3割から4割安くなる見通しだといいます。ウクライナとの戦争で、アメリカがロシアのカニを禁輸したことで他の国への供給となり、日本へ入るカニの価格が下がりました。

 買い物客「カニが安くなるとニュースで知ったので、正月くらい食べようかな。普段は食べないです。高級ですから」

 こちらのスーパーでは、この先売り場のケースを1つ増やし更にカニを売り込んでいくということです。

 生鮮館むらぬし村主芳治店長「前年はすごく高かったのでこぢんまりとやったんですけど、安くカニが売れるということで大々的にみんなにカニを食べてもらおうという感じですね」

 野菜の価格も落ち着いていて、ダイコンやハクサイは前年より安く、セリやレンコンは正月に向けて高くなりますがそれでも例年並みに収まりそうです。

 宮城県の正月に欠かせないナメタガレイは、今の時点で前年より2割から3割高くなっています。かまぼこや伊達巻も2割ほど高くなる見込みです。

 買い物客「正月に食べたいのはナメタガレイとかですかね。年末が近くなるともっと高くなるので、今のうちに買って冷凍しておくのがいいかなと。宮城県はそういう方が多いかと思います「カニとかホタテとかイクラとかふるさと納税で事前に頼んで、ローストビーフとかも頼んでおいて。節約になるし事前に頼んで高くなる前に準備しておく」

 生鮮館むらぬし村主芳治店長「トータルで考えると前年よりは多分、出費が抑えられるような正月にはなるとは思うんですけど。正月くらいのんびり過ごしてほしいです」