葉ボタンを新たな特産品にしようと、宮城県が試験栽培を始めています。栽培に手間が掛からず空いたハウスを有効活用できることから、農家の副収入としても期待されています。
坪谷歩香記者「きれいな花のように見えますが、実は葉ボタンで葉っぱなんです」
葉ボタンはキャベツを改良した植物で、生け花やアレンジメント用として需要が広がっていますが、現在宮城県で生産しているのは5軒から6軒ほどです。
このため、宮城県は新たな特産品にしようと2021年度から農業・園芸総合研究所のハウスで試験栽培を始め、成長過程を研究しています。
宮城県農業・園芸総合研究所八島満里菜技師「切り花ということで丈を伸ばしてアレンジであったり、迎春用やクリスマス用といった切り花としての需要に合わせて栽培時期を検討している試験になります。今までの栽培にプラスアルファで挑戦できるのではないかなと考えております」
8月ごろに種をまき12月ごろに見頃を迎える葉ボタンは、花と比べて農薬をまく回数が少なく手入れは主に葉を摘み取る作業で、手間が掛からないことが特徴です。
暖房も不要でコストも低く抑えられるため、稼働していないハウスを有効活用すれば農家の副収入になるとして宮城県は期待を寄せています。
宮城県農業・園芸総合研究所八島満里菜技師「空いた時間、空いたハウスで色々な方が取り組んでいけるかなと思っております。品種も農家さんに選んでいただけるように、当試験場のほうで試していこうと思っているので、一緒に拡大挑戦していただければなと頑張っていきたいと思っております」
葉ボタンは12月中旬に収穫され、茎の長さや葉の大きさ、色づきなどを調査するということです。