住宅リフォーム業者などをかたる不審な住宅訪問が、仙台市泉区で相次いでいます。強盗の下見ではなかったのか、と二度にわたり訪問を受けた住人が不安な心情を語りました。
11月17日午後1時ごろ、泉区長命ヶ丘の住宅街で20代くらいの若い男が住宅に近づき、住人に話しかけます。
男「住宅点検で。結構釘が出ていたので」
住人男性「にこやかな顔で、裏のお宅に工事に来ている者だけどお宅の屋根のトタンの釘が浮いているのを見たのでお知らせに来ました、と」
実際には近所で工事は行われておらず、専門業者による点検でも男性の住宅の屋根に問題は見つかりませんでした。
住人「11月なのに黒いTシャツで来たので、季節外れだなと思った。イヤホンを聞きながら、なにか指図を受けながら家の門に来たから、ちょっと不審に思ったわけです」
男「はい、じゃあよろしくお願いします」
リフォームを断られると男は脚立を積んだ車に乗り込み、立ち去って行きました。
住人男性の元には、4月にも同様の不審な訪問があったといいます。
住人男性「近くの工事に来ている者ですけど、親方が工事してて(異常を)見つけたんですけど、とそういう言葉を使ってお知らせに来た、と」
住人男性は、相次ぐ不審訪問を受け防犯カメラを設置しました。
住人男性「闇バイトの事件が多発しているから、地方まで及ばなければいいなと思っています」
泉警察署山崎耕平生活安全課長「悪質なリフォーム業者の可能性もあるが、最近ではそういった業者を装った者が強盗の下見で来ている可能性も考えられます」
泉区での不審な訪問に関する相談は、9月は4件でしたが10月に25件、11月は47件と急速に増えています。
首都圏で相次ぐ強盗事件を受け、住民の不安感情が高まり相談が増えていることも要因と考えられます。
泉警察署山崎耕平生活安全課長「家族構成、たんす預金があるかなど個人情報を聞き出してきたり、家や敷地の中を写真で撮っていったりする場合がある。個人情報を聞かれても安易に教えたり家の中に業者を入れたりしないなど、対策を取っていただきたい」