東日本大震災の津波で被災し修復された復興ピアノが、仙台空港に設置されています。
復興ピアノは震災を考えるきっかけにしてもらおうと、2021年から毎年この時期に仙台空港に設置されています。
震災当時、宮城県七ヶ浜町の住宅にあり津波で流されたピアノは、音楽関係者の呼び掛けで半年以上かけて修復されました。
傷がそのまま残されていることから、西城秀樹さんのヒット曲「傷だらけのローラ」にちなんで「ローラ」と呼ばれています。
訪れた人たちが次々と音色を奏でていました。
「私も被災して皆さんが少しでも元気になってくれればと、1年間練習してこの日のために頑張って弾きました」
ピアノ所有者櫻井由美さん「普段震災と関わりのない生活をされている方々にも、ピアノを通して色々な事を思い出して欲しい。その人その人の心の中にある色々な物をピアノに伝えて、更に聴いている方に伝わっていただければなと」
災害公営住宅に住む人たちが作ったピアノのストラップなどオリジナルグッズも販売されていて、売り上げの一部はピアノの維持費などに使われるということです。
ピアノは11日まで設置され、イベント開催時などを除いて誰でも弾くことができます。